ハウルの動く城

見てきました。宮崎作品は初期以外、ストーリーと声が要注意なわけですが、この作品もその例に漏れず。ネタバレになるので話の筋は回避しますが、見てる途中も見終わってからも「?」がいっぱい。
一方、声の方。


大泉洋が案山子役やってると聞いていたので注意していたら、先に安田顕が出てきやがった(笑)。二人組みで出てきたのでもう一人もナックスだと思うんだが、判別つく前に出番終了、歯痒い思いをするハメに*1。結局、大泉さんの出番はそれほど無く。役の重要度はともかく、出番で言えば安田さんの方が長かったような気が。
そしてメイン(?)の三人。相変らず本職の声優を使わず有名タレントを起用、しかも木村拓也倍賞千恵子美輪明宏。前二人だけで出来に不安を抱く人は多いかと思うのですが、その出来の程は。


まず木村拓也、意外なほど問題なし。一部の感情高ぶったシーンなどはヘタでしたが、それ以外は特に気にならない。セリフのほとんどが「美形っぽい穏やかな口調」なのが勝因か?
美輪明宏。相変らずの異様な存在感。素晴らしい。声だけであろうとも、役を超えて本人を意識せずにはいられない。ただ役自体が本人とキャラかぶってる部分があるからか、それほど違和感を感じることもなく。
問題なのは倍賞千恵子。ずば抜けて下手。平静な喋りも感情高ぶった台詞も状況説明にいたるまでも、すべてが。この映画のヒット理由の一つは、公開前に倍賞の喋りを流さなかったためです。見た後ならそう思えます。
三人の中でダントツに出番が多いのがそんなだから、ある意味冷静に映画を見れます。それはもう非常に冷静に。

*1:森崎リーダーだった模様。エンドロールで名前を確認。