大泉さんのドラマ

救命病棟24時。せっかくの最終回と言うことで、リアルタイムで観る。これが大正解。
予約通り動いていたビデオが物語の途中、最後の方で止まる。テープが切れたのではなく、何と最終回スペシャルで時間拡大放送だったらしい。22時05分くらいまでやってたが、そんなアナウンス見た覚えがないぞ? それとも常識なのか?


そんな最終回の内容。
前回の最後に発生した集団食中毒により、実に病院スタッフの2/3が倒れるという非常事態。そんな中でも種々様々にやって来る患者に対応するため、無事なスタッフは一日22時間勤務という無茶なシフトを組むことに。
点滴で栄養補給しながら睡眠時間一日一時間で頑張り続けるスタッフ達だが、勿論そんな無茶が通るはずもなく、日を追う毎に疲労と絶望を重ねていく。


やっぱりダメなのか。結局、震災という巨大な力には勝てないのか。


そんな絶望感に皆が押し潰されようとした時、主役が取り寄せたモノが届く。
それは神戸の新聞社からの2枚の写真。阪神大震災の被災地を同アングルから撮った、被災時の姿と、見事復興成し遂げた現在の姿。


その生命力溢れる様を見て、希望を取り戻すスタッフ達。そして食中毒に倒れていた人達も復活をとげ、さらに政治家のセンセーが無理矢理手配した援軍も到着することとなり、病院は、そして人々は、少しずつではあっても着実に、震災からの復興という道を歩み続ける……。


それから二年後。
一人の研修医が新たに病院にやってくる。ボランティアのまとめ役として活躍するも食中毒の発生を止められず、病院スタッフが苦しむ最中も資格が無いため只観ているしかなかった研修医弟、彼がついに研修医として。


こうして、復興の道は半ばなれど、それを着実に歩み続ける姿を提示して物語は終了した。



全体を通して。「大規模震災と復興」というテーマを選んだことに賞賛を送りたい。昨今の国内外での震災の多発で、図らずもタイムリーなテーマとなってしまったが、特に日本人には本来避けて通れないはずの話であり、こうして時折に取り上げられることは、様々に有益だろう。


主に最終回に関して。結局、センセーの御付の人(役名「青木」氏)に特段のスポットが当たることはなかったのが残念。センセーの活躍が彼の幸せなのかも知れないが、彼個人にも何か良い待遇が欲しかった。
小市さんは最終回、背景に徹していた。最終回は「メインは研修医弟であり病院全体である」といった感じで、小市さんの役柄は病院の一スタッフ、頼りになる先任医師だった。
そして、そもそも私がこのドラマを観るキッカケだった大泉さん。最終回は食中毒で倒れてほぼ寝たきり。一応、倒れてるスタッフの代表的な扱いではあったが、メインを張っての活躍は無し。彼の活躍シーンは何だっただろう。コマネチか?
と思ったら、番組終了後にスペシャル外伝のCMが。「看護師編」なるモノが放送されるそうで、予告では大泉さんが主役ですよ。あまりに唐突で内容を把握し切れなかったんだが、放送は来週のこの時間なのか? とりあえず、ビデオ予約はこのままにしておこう。