ACFF

今回のテーマは「“蝶のように舞う”回避は可能か?」其の1。
用意したのは、攻撃側=各種武装を装備したタンク、回避側=最大速度を500に調整した軽量二脚。これで、回避側AIのPERFORMANCEの内「敵分析」「防御戦術」「移動制御」をそれぞれ変更して、回避能力の変化を調べた。
なお、この実験は機体の運動による回避能力の変化を調べるのが目的であるため、場所は障害物の無い広い閉鎖空間(フロンティアエリアのアリーナ)を選択した。また、両機体AIのBASE CHARACTERは全て「0」にしている。
主な構成は以下の通り。

攻撃側(タンク)装備
頭部=H05-HORNET、FCS=MIROKU、右肩=CR-WB91LGL、左肩=CR-WB75SG、右腕=WR06-GHOST2、左腕=CR-WH05BP
攻撃側AI PERFORMANCE
敵分析=10、地形分析=10、攻撃戦術=10、防御戦術=0、熱制御=0、EN制御=0、機体制御=10、移動制御=10、武器制御=10、索敵制御=10。
回避側(二脚)装備
頭部=CR-H97XS-EYE、FCS=MF03-VOLUTE2、右腕=CR-WR93RL、左腕=WL14LB-ELF2
回避側AI PERFORMANCE
敵分析=0〜10、地形分析=10、攻撃戦術=0、防御戦術=0〜10、熱制御=10、EN制御=10、機体制御=10、移動制御=0〜10、武器制御=0、索敵制御=0。

実験方法は従来通り、各条件毎に12回の試行を行ない、最小値と最大値を除いた10回分の平均値を結果とした。

結果

             全10   敵分析5  敵分析0  防御5  防御0  移動5  移動0
戦闘時間       24.20   21.00   21.30   21.50   21.60   24.90   26.20
移動距離       2096.50 1584.70  1606.40  1729.90  1696.00  1937.50  2031.80
平均距離       274.20  258.90  269.00  276.20  258.30  272.60  270.40
攻撃側右肩命中率 #DIV/0! 237.04% 217.65%  64.71%  210.53% 285.00% 217.65%
攻撃側左肩命中率 47.22%  70.73%  78.57%  73.33%  33.33%  #DIV/0! 37.04%
攻撃側右腕命中率 58.25%  67.70%  65.66%  69.09%  65.90%  57.44%  54.90%
攻撃側左腕命中率 60.96%  59.80%  66.45%  64.98%  66.23%  59.56%  61.75%


※「#DIV/0!」は使用回数が2回以下とデータ不足のため。右肩命中率が100%を超えているのは、武装がスラッグガン(一発で複数の弾丸を射出する)のため。命中率=命中弾数÷使用弾数[%]

結果を受けて

ご覧の通り、AIのPERFORMANCEを変更しただけでは、回避力に特段の変化は見られないと言って良いように思える。少なくとも、3種全てを最大にした「全10」の回避率が特段優秀で無いことは確実だ。多分、BASE CHARACTERの「移動特性」や「戦略特性」との組み合わせが重要なのだろう。
正直、今回の実験で益々不安になってきた。次回の実験では「そもそも軽量二脚の回避力は高いのか?」について調べてみたいと思う。