バカは続くよどこまでも

大阪の中国総領事館にカミソリ入り封書届く (読売)

同署は、脅迫容疑で捜査している。調べによると、封書にはカミソリの刃のほか、「下品な反日デモをやめろ」「反日教育をやめろ」などとピンク色の蛍光ペンで書かれたメモ用紙3枚が入っていた。

ピンクの脅迫再び! 一応犯人に突っ込んでおきますが、ピンクの脅迫文を凶器と共に匿名で送りつけるあなたの行為は、間違いなく下品ですよ。


ネットに虚偽情報、外務省が中国の邦人に注意呼びかけ (読売)

インターネットで「反日騒動のあおりで、中国人留学生2人が日本人に殴打され、1人が死亡」との虚偽情報が中国国内に流されているとして、中国国内の日本人に対し、「虚偽情報で反日感情が高まり、深刻なトラブルに発展する可能性がある」と注意を呼びかけた。

こっちは事実無根のデマ。わざわざ上海での日本人留学生への傷害事件(こちらは事実)と被らせ、しかも被害は中国の方が大きくなってるあたり、製作者の頑張りが感じられますね。
ところでこの件、朝日ではほぼ丸一日早く伝えてます。さすが、中国内の事情には詳しいようで。



さて、その上海での日本人殴打事件。当初、日本マスコミでは「日本人を理由に襲われ軽傷」と報じられ、ついで中国側が「理由は恋愛トラブル」としていましたが、今日の日本マスコミでは論調が変わってます。以下、少々長いのですが記事を全引用。いや、前回の記事と比べようと思ったら、既に削除されてましてね。


「日本人は死ね」と殴打 上海の邦人留学生が証言 (産経)

 北京で大規模デモが起きた9日に上海市で日本人留学生が殴られた事件で、被害を受けた留学生(22)=滋賀県草津市=らが14日、共同通信社の取材に応じ、容疑者の中国人が「日本人は死ね」などと、反日感情をあらわにしてビール瓶やいすで何度も殴りつけたと証言した。事件を処理した複数の警官まで「小日本(日本人の蔑称(べっしょう))」などと、留学生をののしる嫌がらせをしたという。

 留学生らによると、公安当局は事情聴取の際、「殴ったのが1人なら簡単だ。2人なら中国と日本の関係に影響する」と事実を曲げて証言するよう迫った。公安当局は、中国人女性をめぐる留学生と容疑者の三角関係のトラブルとして事件を処理していた。

 取材に応じたのは、留学生のほか、事件が起きたバーの女性店員ら。

 証言によると、9日夜、容疑者の男ら中国人6人がバーで、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りの問題や日中戦争を話題にしながら「日本人を次に見たら、殴ってやる」などと話していた。入店した日本人、韓国人ら留学生10人が「日本人か韓国人か」と聞かれ、留学生が「日本人だ」と答えると、いきなり、ビール瓶やジョッキで何度も頭部を殴った。

 生命の危険を感じた留学生が店の外へ出た後も、いすを持ち出すなどして暴行。警察が駆け付けるまで暴行は続いたが、警官らは現場に残っていた容疑者を直ちに拘束しなかった。

 その後、留学生らを事情聴取して病院に運ぶ際も、ののしるだけでなく、車のスピードを意図的に速めたり遅くしたりして、ニヤニヤ笑いかけるなど、嫌がらせを続けたという。

というわけで、「日本人を理由に生命の危険を感じるほど執拗に暴行され、中国の警察もそれを黙認・加担した」となりました。
いやはや、数日でこれほど変わるとは。一体最初の記事は何だったんでしょう。
報道に携わる方々、少なくともフジ系列の方々は「高い倫理観と価値観」をお持ちと自負していたはずですが、それは今回も発揮されていると見て良いんですよね?