厚顔無恥

小1女児殺人:過熱取材対策で報道申し合わせ (毎日)

 広島市で小1女児が段ボール箱に入れて放置され、殺害された事件で、広島県内に取材拠点を置く新聞社・通信社・放送局計16社でつくる県編集責任者会は23日、「取材・報道の使命の重要さを認識するとともに、被害者家族をはじめ周辺住民、学校など関係者の心情やプライバシー、人権に配慮し、節度をもって取材・報道に当たる」ことを申し合わせた。事件の被害者宅周辺などでメディアスクラム(集団的過熱取材)が起きるのを、未然に防ぐための対策。

 22日には女児の父親、木下建一さんと親族一同が、県警を通じて、現在の心境とともに取材自粛を申し入れた。

 木下さんらの申し入れ全文は次の通り。

 私達は、今回の出来事で大変胸を痛めております。

 私達は、あいりを静かに見送りたいと思っています。

 敷地内への立ち入りをお控えいただければと切に思います。また、私たち家族、親せきやご近所の方々、学校、幼稚園などへのインタビューや撮影をご遠慮お願いしたいと思います。 

 どうか、何卒(なにとぞ)よろしくお願い致します。

過去幾度となく犯した愚行をまたも繰り返すマスコミ。遺族からここまで言われながら、なお恥ずかしげも無く『関係者の心情やプライバシー、人権に配慮し、節度をもって取材・報道に当たる』、『事件の被害者宅周辺などでメディアスクラム(集団的過熱取材)が起きるのを、未然に防ぐための対策』と曰いますか。


『プライバシー、人権に配慮』? さんざん実名晒しておいて、今更取り返しがつくのか?
『未然に防ぐための対策』? 既に起こってるから、それが我慢できないほど過剰だから、わざわざこんな申し入れをしなきゃならなかったんだろうが。


マスコミに“自浄作用”なんぞ期待できないと、改めて思わされました。
この件がこうして記事になってることに、一筋の光明を見るべきなのかもしれません。が、その前に一つマスコミに聞いてみたい。この申し入れが『県警を通じて』行なわれなかった場合、直接マスコミ各社に行なわれた場合、一体どのような対応をしましたか?