塩騒動

ロシアで塩の買いだめ騒ぎ 行政不信の表れ? (産経)

 ロシアの中部ウラジーミルや西部ニジェゴロドなどの各州で、市民が塩の買いだめに走り、店頭から姿を消す異常事態が起きている。当局側は塩の在庫は十分と説明、騒ぎの沈静化に躍起だが、ロシアには「塩がなくなるのは戦争の前触れ」との言い伝えがあり、国民の行政不信や社会不安の表れとの見方も出ている。

 買いだめが始まったのは約1週間前。この地域に塩を卸しているウクライナの会社がロシア側の契約業者を変更、一時的に供給量が減ったのがきっかけらしい。

 市民らは店に行列をつくり塩の1キロパックを買い込んでいる。ウラジーミル州のある老人は民間テレビNTVに、最近のウクライナとの天然ガス紛争を念頭に「ウクライナが塩を止めたんだ」と苦い表情で話した。

 NTVによると、ニジェゴロド州では1キロで6ルーブル(約25円)だった価格が1日で4倍に。ウラジーミル州では10倍にはね上がった。一部地域では砂糖や小麦粉などにも買いだめの対象が広がっている。

『塩がなくなるのは戦争の前触れ』。他国のことわざは新鮮ですね。日本では塩が足りなくなったら戦争相手が送ってくれることもあったらしいですが。