意趣返し

中英に亀裂? 上海ろう人形館にチャールズ皇太子の展示なし (産経)

 中国の上海に今月初めにオープンしたマダム・タッソーろう人形館で、英国の故ダイアナ妃やウィリアム王子が展示されているのに、チャールズ皇太子のろう人形は展示されていないことが話題になっている。皇太子は1997年7月の日誌の中で、不自然な笑顔を浮かべる中国の外務官僚を「ぞっとするような古いろう人形のようだった」と茶化しており、これを根に持った中国側が皇太子のろう人形の展示を拒否したとの見方が有力視されている。(矢板明夫)

 上海のろう人形館には、サッカーのベッカムや、ゴルフのタイガー・ウッズ、映画スターのアンディ・ラウなど約70人の著名人の人形が展示されている。

 皇太子は97年7月1日の香港返還の記念式典での自身の印象を友人らに配布する日誌に書き込んでいた。このなかで、当時の江沢民国家主席について「ある種のプロパガンダ演説をして、忠誠な中国共産党員が大声で喝采(かっさい)を送った」などと記述。英国の新聞が昨年11月、この日誌を内容をすっぱ抜き、中国当局の不評を買っていた。

 「中国人がチャールズ皇太子を拒否した」と題するロイター通信の記事が配信されると、中国メディアも次々と転電し、中国内で波紋を広げている。

 上海のマダム・タッソーろう人形館は、ロンドン、アムステルダム、ラスベガス、ニューヨーク、香港についで世界で6番目。今月1日にオープンし、125元(約1800円)という高めの入場料設定にもかかわらず、1週間で約3万人が訪れるなど人気を博している。

外聞を気にして、何事も無かったように「皇太子の蝋人形」を展示しそうな気がしますが。続報に期待です。