相変らず
【モスクワ=古川英治】ロシアがエネルギーの供給制限や食料品の輸入停止などで周辺の親欧米諸国に対する経済的な圧力を強めている。グルジアやモルドバなど旧ソ連諸国だけでなく、欧州連合(EU)加盟国のポーランドにも拡大。北大西洋条約機構(NATO)の拡大やミサイル配備への反発が背景にある。米国が北朝鮮やイランを巡り身動きが取りにくくなっているすきを突いて攻勢に出た格好だ。
ロシアの天然ガス独占会社ガスプロムの子会社が今月、ポーランド向けガス供給を止めた。理由は説明していないが、米国が防衛構想の一環として計画するポーランドへのミサイルシステム配備を阻止するための圧力との見方が支配的だ。
さすが、見事なエネルギー外交ですな。