呼吸するように
中国の国務院(政府)新聞弁公室は15日、臓器移植における死刑囚の臓器提供について「本人の自発的意志に基づく署名、または家族の同意を得た上で初めて利用できる」とする見解を明らかにした。
見解は、死刑囚をドナー(提供者)とした移植手術が中国で横行しているとの見方に反論する内容で「死刑囚の臓器を使用した移植例は極めて少ない。死刑囚の臓器がそのまま移植に回されるという説はでっち上げ」と強調した。
ただ、全国のドナーに占める死刑囚の割合については言及しなった。これに関し、臓器移植関係者らは「ドナーの相当数は死刑囚」との見方を示している。
また見解は、中国の医療機関が外国人の臓器移植希望者を多数受け入れている現状について「制限する規定がない」と説明、関連法案の制定を急いでいるとした。
以下は三ヶ月ほど前(2005/12/09)の記事です。
中国国内の臓器提供、大多数が死刑囚・衛生省が確認 (日経)
中国誌「財経」最新号によると、中国衛生省の黄潔夫次官はこのほど、マニラで開かれた国際会議で、中国国内で実施している臓器移植に用いられている臓器の大多数が死刑囚から提供されていることを初めて認めた。
中国が移植に死刑囚の臓器を使っているとの指摘は以前から専門家らから出ていたが、当局者が認めるのは異例。黄次官は「死刑囚本人と家族から同意を得ており、倫理的な問題はない」と強調した。
同誌によると、昨年中国で実施された肝移植は約2700例、腎移植は約6000例。95%以上は死刑囚からの提供だった。
次官はまた、死刑囚からの臓器提供や管理整備のための「人体器官移植条例(臓器移植法)」の制定を進めていることを明らかにし「国際社会が抱いていた中国の移植に関する『灰色地帯』を解消することが可能になる」と述べた。
さて、どちらが?