ウェルカム

中国:沖縄・尖閣諸島付近で海洋調査 日本に事前通報なし (毎日)

 2日午前9時50分ごろ、沖縄県尖閣諸島魚釣島(中国名・釣魚島)の北西約60キロの日本の排他的経済水域EEZ)内で、海水採取などの調査をしている中国の海洋調査船東方紅2号」(3235トン)を第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が発見した。日本側に事前通報はなく、調査船はその後も断続的に調査活動を行った。東シナ海の日本のEEZ内で、事前通報無しで調査する中国の海洋調査船を海保が確認したのは04年8月以来。

 11管によると、調査船は2日午前6時前、魚釣島の南西約24キロで巡視船が視認。その後、北北西に航行しながら計4回、海水や海底の泥を採取するなどしており、科学的な調査を行っているとみられるという。2日午後8時半現在、調査船は日中中間線付近のEEZ内を航行中で、巡視船1隻が監視している。

 日中両国は双方が主張するEEZ内で海洋調査する場合、01年4月から相互に事前通報することで合意している。巡視船は無線などで調査の中止を要求したが、応答はなかった。11管は外務省へ外交ルートを通じて中国側へ申し入れを行うよう要請したという。【河津啓介】

ようこそ日本へ。